63. 中付きルビ:ルビ3字1字の場合


組版の現場では、縦組みの書籍で、たまたま肩付きルビを基本とする出版社様の仕事が多いこともあり、中付きルビで詳細な指定がある仕事をいただくと新鮮な印象があります。

肩付きの場合は、親文字間をあけない方向でルビを付け(熟語ルビことが多いように見うけられますが、中付きの場合はいくつかの流派があり、InDesignの既定値の他に、親文字間・前後のアキをきっちり決めて調整する場合と、親文字間をあけな(小さくする方向でルビを付けているものもあるようです。

A. InDesignの規定値
モノルビ、文字かけ処理:ルビ1文字分、親文字間の調整:1-2-1アキ
前後がかなだと、ルビ3字の方は中付きにはならない。

B. 親文字間のアキで調整する
ルビの中付きを保持するため、親文字間にアキを入れて調整する。ルビ文字数が多(4字、5字場合は、親文字の前後にアキを入れる。

C. 熟語内の親文字にはルビの二分までルビを掛けて、親文字間をあけない
親文字毎にルビの中付きをできるだけ保持し、親文字間にアキを入れないようにするために、熟語内の親文字には二分までルビを掛ける。

行中・ルビ3字1(前後の文字はかなの組版例

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