21. ローマ数字のノンブル


専門書では、前付けの部分を本文とは別だてでノンブ(ページ番号を付けるときに、小文字のローマ数字を使うことがあります。前付けのノンブルを本文とは別だてにしておくと、校正の段階で目次やまえがき等のページが増減しても、本文のノンブルは影響を受けず、目次や索引のノンブルを振り直すというようなことが起きず便利です。

ローマ数字は vx の前では、引き算のような表記がとられます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
i ii iii iv v vi vii viii ix x xi xii xiii xiv xv xvi

前付けのノンブルが20頁を超えるものはほとんど見かけませんが、40頁以上になるときは、注意が必要です。40~50には、見慣れなl (エルが登場します。

40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
xl xli xlii xliii xliv xlv xlvi xlvii xlviii xlix l

l = 50で「40l = 50から x = 10を引き算しxl と表すようになっているのですね。

文京組版.comにてご利用いただいてい台割Editorで、この少しややこしいローマ数字のノンブルにも対応する準備をしています。ノンブルを入れたい頁を選択して、実[ (半角No.自動カウントUPのフィールドに先頭ノンブルを英半角小文字iiii 入力後、適用ボタンを押すと、自動的にローマ数字のノンブルが入るようにする予定で(近々公開?

ローマかアラビアか、どっちがどっち?か分からなくなるようなときは、DTPの世界では、ローマ数字のことを時計数字、アラビア数字は算用数字と呼ぶとよいかもしれません。

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