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273. 校正紙と赤ペンはもういりません!?(Adobe Acrobat Pro DC


検索でPDFについて調べることが多いせいか、バナー広告に「Adobe Acrobat Pro DC」(製品版:サブスクで、年2万円前後)の赤色の広告がよく表示されます。

◆バナー広告のコピーはさまざまです(いくつか採集しました)。

編集者のみなさんへ 校正紙と赤ペンはもういりません(PDF上で赤字集約)
営業のみなさんへ PDFの微妙な修正、まだ元ファイルに戻ってる?Acrobatで直接編集
営業のみなさんへ スマホでサクッと PDF資料 修正したいなら。
カタログ製作。回覧フィードバック資料が見つからない… お持ちのAcrobat ReaderでPDFを共同プレビュー

コロナ禍で、できるだけ非接触(オンラインで)で校正・PDF編集ができるツールの需要に応えたい、という広告戦略でしょうか。PDFの注釈機能を使った校正指示は、10年以上前から使える方は使っている機能ではあります。特に、テレワークが主となっている会社では、多人数のグループでのレビュー・校正・承認は、これが最適ということでしょうか。ただし、DTPデータを修正したり、直しが正しく行われているかを校正したりする工程をひっくるめると、画面での閲覧・修正作業では効率や品質が下がる(見落としが増える)こともあり、結局、修正内容の注釈のリストをプリントする等の工夫を必要としています。

◆Acrobatについてのアレコレ
無料で使えるAdobe Acrobat Reader DCも、Readerという名前から、読む・プリントするだけのもののようにも聞こえるけれど、校正の指示としての注釈を入れる機能が装備されているのですね。
AcrobatでPDFを直接直すのは、開催日時など、1回限りの軽微な修正にとどめておくのが無難です。最終バージョン管理は一筋縄ではいきません。先祖返りを起こさないためにも、元ファイルに戻って修正することをおすすめします。
「Microsoft Word文書から作成されたPDFをレビューするようなこともあります。これらの注釈をPDFから書き出すと、元のWord文書を修正することができます。例えば、PDFでテキスト注釈ツールを使用して挿入したり、取り消し線で消したり、置換したりしたテキストは、元のWord文書で直接削除および転送できます。」ただし、「注釈に追加された書式設定(太字など)は、この処理中に失われるので、Word文書に手動で追加する必要があります。」とのこと。へえ~。

(参考)

~おまけ~

◆[PDFコメント]の読み込み

InDesign CC2019で追加された機能(組版の現場では、実践での使用実績はありません)。注釈のついたPDFをInDesignに取り込んで、一つ一つの注釈をInDesign内で追跡できるようになります。

「打ち消し線」(文字の削除)、「テキストを置換」、「テキストを挿入」は、「承認」のボタンクリック1つで、InDesingドキュメントが更新される!のは、進歩が感じられる機能です。また、文字色・書体を変えるなどの指示もノート注釈の指示に基づき、どこを・どう直すかを間違いなく行えそうです(意図どおり、すべての注釈を読み込めて、正しい位置に表示される、のであれば)。

 

(参考)

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