62. JIS2004字形で校正・校閲の負担軽減


組版依頼時にテキスト入稿したとしても、あがってくるゲラでは漢字の字体は原稿作成・編集時どおりにならない、または各出版社指定の正字にはならないことは、よくあること・仕方のないこととして編集や校正・校閲の仕事をする方々は、それを前提として長い間仕事をされてきたかと思います。80年代~90年代は、ワープロ専用機やPCで文字入力し、電算写植やDTPで組版していましたが、機械毎にJIS78字・JIS83字が混在していました。00年代~現在は、おもにWindows PCによる文字入力&Mac/WindowsのDTPで、JIS90字形とJIS2004字が混在しています。

Windows Vistaおよびフォントメーカーの対応で、JIS2004字形に関するアナウンスがされた(2007年頃「また変わるのかと思いました。しかし、Windows XPがビジネスの世界からはなくなりつつある現在、文化庁の国語審議会が答申し「印刷標準字体の文字の形に沿ってデザインされたJIS2004字形のフォントを使うことにより、やっとすっきり仕事ができる環境になってきたのかもしれません。各出版社様で、細かいルールは違うかもしれませんが、書籍等では表外漢字は正字と呼ばれる字体を使うことになります。それをいままでは、校正・校閲のタイミングで正すスタイルで仕事が進められてきましたが、著者や編集者の方がテキストデータを作成・編集する段階で入力した文字が、そのままDTP(=書籍で使われる文(字体にできるので、校正・校閲の負担を少し軽減することも可能になります。

① JIS2004字形のOpenTypeフォン(Windows 7, 8で原稿作成をする。

XP互換の古いフォントをインストールしていなければ、Windows Vistaでも可。
「MS ゴシック & MS 明朝 JIS2004 対応フォント」をインストールしていれば、Windows XPでも可。

JIS2004字形のフォントかどうかは、以下の漢字で確認する。JIS90字形のOpenTypeフォントもあるので注意が必要。

② 組版指定で「JIS2004対応フォント使用と指定する。

このあたりのことを認識している編集者様は、組版指定の際「JIS2004対応のNフォント使用と指示されてきます。Windows 7のWord 2007(拡張子が.docxで入力した文字が、そのままInDesignでも組版されるのは、当たり前のことのようにみえますが、今ま(四半世紀!以上のことを思うと、感慨深いものがあります。

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