61. 柱を見出しと連動する
- 2014年11月04日
- 組版・DTP
InDesignのテキスト変数という機能を使って、柱に見出しのテキストを自動的に挿入することが可能です。両柱の場合で、柱がページ毎に変わる頻度の高い「節」のレベルの柱でこの機能を使うことが多いようです。同じような機能は、電算写植の時代から使われていましたが、実際に組版作業を行っていない方々への認知度はあまり高くないような気がします。
使用するのは「ランニングヘッド・柱」という変数で、段落スタイル(または文字スタイル)で定義された見出しのテキストを柱に挿入します。見出しが変更されると、連動して柱も変わります。この変数は、ページの先頭または最後(どちらかを選べる)に存在する特定のスタイルが適用されたテキストを挿入します。所定のスタイルを適用したテキストがそのページ上にない場合、前のページのテキストが使用されます。
辞書や年表などでは、ページの先頭とページの最後の項目の両方の変数を使って、○○年~△△年等の柱を組版します。
この機能を使って柱を生成する場合に、2行にわたる見出しがある場合は、注意が必要です。不用意に見出しの方に改行コードを入れてしまうと、柱に2行目以後が出なくなったり、不要なスペースが入ってしまうことがあるようです。
片柱で、章の柱のみが入る場合は、マスターページに柱のテキストを直接コピー&ペーストで入れることもあります。この場合は、見出しと柱は連動しません。
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