64. PowerPoint ― 透明度・影・ぼかしの効果の出力


PowerPointのデータを大判カラー出力する案件で「透明度」や「影・ぼかしの効果を使っている部分が、データ作成の意図どおりにうまく出力できませんでした。昔からこのあたりは、PostScriptの技術とは相性が悪いようで、各社のWebページで注意事項として挙げられていま(特に「影・ぼかしの効果については、意図しない仕上がりになる場合があり、この効果の設定は行わないように、としているところもあります

PowerPointのデータをPDFにする時も同様で、何で変換するかによって結果は異なることがありますが、作成したデータどおりにならないことが多いようです。

出力の現場では以下のようになりました。

[直接プリンタに出力]
PowerPointから直接PostScriptプリンタで出力「影の効果を使った部分がすべて消える。色を透過性で薄くした部分が平網でなく網目模様に。
[PDFに変換]
Adobe Acrobat Distillerで変換「影の効果を使った部分がすべて消える。
PowerPoint 2013で名前を付けて保(PDF):「影の効果を使った部分が格子模様状(解像度が220dpi程度となりますが、使うサイズが小さい場合は、このPDFでも印刷用として使えることもあります

こんな時は、スライド全体をTIFやJPEGの画像として保存しています。文字も含めて画像化するため、Blackの文字がRGBカラーになるため墨単色にしにくい、また、使(出力するサイズによっては文字のフチがぼやけたり、ギザギザにみえてしまうリスクはありますが、データ作成者の意図をくむには(高価な製版システムを使う以外ではこの方法がいいようです。

PowerPointスライドを印刷用に高解像度で丸ごと画像化するには、事前「PowerPointスライドのエクスポート解像度を変更する方法で保存解像度の変更をしておく必要があります。

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