4. OCRで入力されたテキストの校正
- 2013年09月27日
- 校正
長い間、かな漢字変換で入力されたテキストを校正してきた校正者の目には、OCRで入力されたテキストの校正はやっかいなものです。
何人かで校正された後のものでも、文章校正支援ツール(Just Right!等)でチェックすると、1冊の本で誤植がいくつも発見されることがあります。
OCRの元になった原稿の精度(印刷物そのものか、コピーを経て文字がつぶれているものか)にもよりますが、例えば「目」であるべきところに「日」と入力されていても(例:「1番目」が「1番日」。タテ組みだとより見分けることが難しい)、予測で読んでしまい、見落としてしまうことが多いようです。
文章校正支援ツールは、テキストファイル、Wordファイルだけでなく、PDFファイルにも対応しているものもあり、組版後のInDesign等から書き出したPDFがあれば、素読みでも見落とされるような誤植を少しの手間で簡単に発見できます。
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