20. 索引の並び順
- 2014年01月10日
- その他
専門書等には、索引を付けることが多いです。日本語の語句は辞書順(五十音順とも言う)に並べますが、おおむね以下のルールを把握していると、DTP作業での修正や校正を行う時に、朱字の入れ間違い等に気が付けるかもしれません。
① は → ば → ぱ
濁点・半濁点は、その清音として並べます。
同じ読みになる時には、清音→濁音→半濁音(は→ば→ぱ)の順に並べます。
② 長音「ー」(音引き)
長音「ー」は直前の仮名の母音=あ・い・う・え・お(例:「ラーメン」なら「らあめん」)と置き換えて並べます。
同じ読みになる時には、長音→清音の順に並べます。※
③ 小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」
拗音・促音の小書きの仮名は、そのナミ字として並べます。
同じ読みになる時には、小書きの仮名→ナミ字の順に並べます。※
①の例 | ②の例 | ③の例 | ||
さいはん(再版) | しょー(ショー) | きょう(今日) | ||
さいばん(裁判) | しょお(ショオ) | きよう(紀要) | ||
さいぱん(サイパン) | じょー(ジョー) | きよらか(清らか) | ||
カラオケ早見表などの項目数が多いものの場合には、まったく同じ読みになる時に、以下のルールも必要になることがあります。
・長音→小書きの仮名→ナミ字※
・ひらがな→カタカナ
※ 同じ読みになる時の並び順については、これとは異なる考え方(辞書の凡例等)もあるようです。
大きなカタログの索引等を作成する時は、組版の現場で、全項目に読みを付けて何千・何万項目のデータをソートして索引を作成していたりしましたが、専門書に付く5~6頁・500~600項目くらいのものは、編集者の方がWordやExcelで索引用テキストを作成することが多いようです。Excelのふりがなを付ける機能と並べ替えを使うと、小さな索引用テキストを効率よく編集できるかもしれません。
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