19. カレンダーの校正
- 2014年01月06日
- 校正
組版の現場では、シーズンになるとカレンダーの校正を数多く行います。
5段や6段の月カレンダーを校正する時、リズムよく正確に行うために、タテ方向(曜日ごと)に見ていく方法があります。
カレンダーの校正は、「1・2・3・4」とヨコ方向に見ていくよりも、タテ方向に「5・12・19・26」と7ずつ増えていく方向に見ると、素早く・リズミカルにチェックできて、間違いも発見しやすいという考え方があります(校正・校閲の専門会社でも同様な方法をとっている、と伺ったこともあります)。どの月でも、「1・8・15・22・29」「2・9・16・23・30」と、縦に並ぶ数字はいつも同じ並びというのも見やすい理由かもしれません。
大量の日記・手帳・カレンダーを組版するときは、多くの場合、暦のデータベースから組版データを書き出して、自動組版で行うことが多いので、ゲラが出力された段階で間違いが発見されるということはほとんどないのですが、念のため、このような校正方法も取り入れて検査した上、出校を行うようにしています。
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