22. 半角・二分をあらわす校正の記号△
- 2014年01月24日
- 校正
半角・二分をあらわす校正の記号として、“△”を使うことがあります。
以下のような時に使うと便利です。
・全角アキを、半角アキにする場合
・全角英数字を半角英数字にする場合
活版印刷~電算写植の時代は、1/2を意味する二分*(にぶ、にぶん)という用語がスタンダードだったはずですが、パソコン・DTPの時代になって、半角という用語が一般的になり、二分と指示しても「にふん?」となってしまい、新人の作業者には意味が通じないこともあるようです。
※ この他、三分(さんぶ、=全角の1/3)、四分(しぶ、=全角の1/4)という用語もある。
用語としての認知度は「半角」の方が高いようですが、半角は計12画と画数が多いので、書くのに手間がかかります。校正者の立場としては、できればさっと“二分”か“△”を書きたくなります。
JISの印刷校正記号では、全角アキの指示としては、“全角”と“□”が示されていますが、半角(二分)アキの指示は、“二分”が示されているだけで、“△”は示されていません。
校正の記号としては、△=半角の意味と、直しをするオペレータに通じるカナ?と思いながら朱字を入れるほうが安全な記号です。通じると分かっている範囲で限定して使用するか、初出のところに「△=半角に」(以下同じ)と明記すると、“△”を文字として入力されてしまうような間違いが起こりません。
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