148. 誤解を招く?書体の指示


「書体の指示は、校正で使うことの多いもののひとつです。しかし、単純に強調のゴシック体「明朝にという指示でも、いろいろな表記が使われます。ときどきユニークなものに出会うこともあります(「M朝というものも。その中で、修正作業する人や場面によっては、勘違いをされかねない表記を見かけることもあります。

◆「Mに」

出版物の校正で、文字のところ「Mにと書かれた場合、以下の3つの意味の可能性があります。

①「明朝
②「マゼンタに ※CMYK“M”
③「ウェイトMのフォント(例:新ゴRを新ゴMに)

ほとんどは、今までの経験やまわりの状況からできるものですが、組版の現場で、どの意味かを確認するやり取りが必要になったり、内校の時「これは違うよ、ということも起こります。

「書体の指示は、書きやすくかつ確実に伝わるものが効率的です。ただし「明朝にと漢字で書くのは、画数が多く大変で、合理的ではありません。強調のゴシック体を本文書体にしたい場合は、JISで定められる校正記号ミン」やナミ字に等が適切であるはずです。

JIS Z 8208:2007(印刷校正記号では「表2 修正の指示及び組版指定に用いる併用記号書体の指(2.1.2で、上記のような明朝やゴシックにする記号が示されています。また、そ“記号で指示できない場合は「正確なフォント名で指示する。”と注意書きされています。あわせて、見本組の時に基本的な要素については、フォント名や文字サイズ等の組版指定を明示した、組版や校正の関係者がすぐに閲覧できるフォーマットを作成しておくと、誤解なく作業が進行できます。

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