170. MO入稿、まだできますか?


印刷・組版・デザインの世界に長くいるベテランの方は、MO(エム・オーは過去に大変お世話になったメディアです。ここ7・8年は、忘れたころにときどき見かける程度のものになっているのでしょうか。今時の方々は、FD(フロッピー・ディスク、MD(エム・ディーという名称はなんとなく聞いたことがあるとしても、MOは見たことも、聞いたこともないというのが普通なのでしょう。

かつては、印刷物や広告の入稿といえばMOが主流でした。いっとき、MacにMOドライブが付いている機種もあったはずです。同じ頃からCD-Rもよく使われていたにもかかわらず、230MB・640MBと十分な容量で、時間がかかってもドラック&ドロップで簡単にコピーができ、何度も使い回しができることがMOの利用頻度が高い理由だったのでしょうか。光磁気ディスクが頑丈なカートリッジに入っていることで、キズなどが付くリスクも少なく耐久性にも優れていました。

しかし、このMOなかなかの難物で、入稿データを読み込むのに、MOディスクをMOドライブに入れても、必ずしもすんなりとマウントするわけではないというものでもありました。書き込んだドライブと読み込むドライブ環境の相性が合わないとうまくいかない、などということが普通に言われていました。そんなときは、あちこちのドライブで試してみる、などのTry&エラーで対応するか、マウントするためのディスクユーティリチィ等を使っていた時代もありました。ただ、データをコピーするだけなのに、ちょっとした職人技が必要だったのです。

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出力の現場では、まだ壊れていない外付けのMOドライブが1台残っていま(MOドライブは、内蔵も外付けも壊れやすいものであった印象があります。今でも、ときどきMO入稿があるようです。ただ、ときどきデータが読み込めないという会話が聞こえてきます。データのやり取りを、目で見て触れるメディアで確実に行いたい、という気持ちは分かります。しかし、これだけストレージサービス等が普及している現在、MO入稿で、もし、うまくデータが読み込めないとなると、再入稿を求めるために何人かがかかわる、非効率的やりとりが必要になってしまいます。

「MO入稿 終了で検索してみると、誰もが知る会社のお知らせがヒットしまし(2013年、2015年。もちろん、今でもMO入稿に対応している印刷所もあるのでしょうが“MO入稿は終了というリリースを出さずとも、MO入稿はなくなりつつあるところも多いのでしょうか。昔から使っていたMOドライブも、徐々に動かなくなっていくはずですから。

~おまけ~
2009年頃に国内では、何社かのMOディスクの販売が終了していました。ただ、Webで検索すると、今でもS社のMOディスクは購入できるようで(2017年6月末。いっとき生産中止になった?はずの、外付けMOドライブも売られています。昔よく聞いたドライブのメーカーからは、2013年に当時の主要なOS(Windows8、Windows7、Windows Vista、Windows XP、Mac OS X 10.4以降に対応する製品がリリースされていました。ニッチなところで、根強い需要があるのでしょうか。

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