186. ペンルーペで網点を見る(AMスクリーンの網点イメージ)
- 2018年03月15日
- その他
オフセット印刷物の墨網のパーセントを見分ける話をしていて、中堅・デジタル世代の印刷営業担当と、なんだか話がかみ合わない状態になりました。AMスクリーンの網点の拡大イメージを見たことがない?ようでした。ペンルーペ(製品名:ポケット マイクロスコープ 25倍)も持っていないとのこと。製版・刷版がアナログであった時代をギリギリ経験している世代とのジェネレーションギャップです。そういえば、ペンルーペを社内でまとめて買ったのは、すでに十数年前のことでした。
AMスクリーンでオフセット印刷された網点をペンルーペで見ると、網50%以下、50%以上のどのあたりなのかが、黒い部分(●)・白い部分(○)の大きさで、おおよその判断ができるはずです。
フィルム製版の時代には、折り畳み式ルーペで見える像と、フィルムに印字された10パーセント刻みの拡大イメージとを見比べて、何パーセントの網点なのかを判断していました。DTPで組み直す際などにも、CMYK各版の製版フィルムを(ペン)ルーペで覗いて、網点の大きさを見て、色の再現を行ったりもしていました。
今でもベテランの方々は、商業印刷物の分野では、校正紙の網点を見ながら、「M(アカ)版を下げる」、などとやっているのでしょう。ただし、少し昔と比べると、オフセット印刷機・UV印刷機の印刷色調管理システムも格段に良くなっている(はず)なので、印刷状態を見るためにペンルーペを必要とするということも、なくなってきているのかもしれません。
ペンルーペは、網点の角度を見る(M版が45度なのか、Bk版が45度なのか)ときに使うくらいになっています。
(C90M40のイメージ図:C版15度、M版45度)
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