187. 身近にある簡体字フォント
- 2018年04月04日
- 組版・DTP
中国語(簡体字)を含む組版案件の引き合いで、組版の現場で使える簡体字フォントを確認してみました。
◆ | モリサワパスポートの簡体字フォント | |
・ | UD新ゴ 簡体字 R/M/DB/B | |
・ | ヒラギノ角ゴ 簡体中文 W3/W6(Hiragino Sans GB W3/W6) | |
: | 中華人民共和国政府の国家標準「GB18030-2000」の認証を取得している ※ピンイン文字も含まれます(2009年9月のチラシPDF)。 |
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・ | ARPHIC 明朝体2書体・ゴシック体3書体 | |
・ | HANYI 明朝体3書体・ゴシック体2書体 |
DTPで使われることの多いモリサワパスポートですが、組版の現場では、ここの簡体字フォントを使っての組版実績はありません。
◆フォントワークス・LETSの簡体字フォント(ARPHIC TECHNOLOGY 9書体)
台湾のフォントメーカーのアーフィック社のフォント。明朝系・ゴシック系・楷書系・丸ゴシック系が揃っています。
◆ダイナコムウェア『OPEN TYPE中国語52書体』のうち簡体字中国語26書体
組版の現場で、中国語組版(簡体字、繁体字)を始めた際に、購入したフォントです。ただし、上記の※の一文のとおり、不思議な仕様になっている文字もあり、用途によっては使用が難しい場合もあるかもしれません。
◆SimSun(明朝系)、SimHei(ゴシック系)、Microsoft YaHei
今回の引き合いの案件で使われていたのがSimSunでした。以前他の案件で、取扱説明書を主に扱っている取引先に、おすすめのフォントをご指南いただいた際にも、これがあがっていました。
《ためし組》
~おまけ~
中国語・簡体字というと、GBK規格対応書体4書体、GB2312規格対応書体57書体が使える、“方正LETS”(フォントワークスLETSのオプション契約が必要)というものもあります。ただし、契約の対象と条件に、「中国語の取り扱いに対する経験(簡体字・繁体字の入力方法、組版ルールなどに関する基本的な知識)を有すること。」という、日本語ネイティブには少しハードルの高い一文があります。
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