236. JISは日本産業規格です。
- 2019年10月29日
- その他
長年、見慣れていた文言が変わっていました。工業標準化法が一部改正され、“産業標準化法”と法律名が変更されました(2019年7月1日施行)。それにより、日本工業規格(JIS)は、“日本産業規格(JIS)”になりました。「工業」→「産業」への変更です。ただし、英語名称はJapanese Industrial Standardsが継続され、JISのロゴも変わらないようです。
〔参考〕JIS法改正(経済産業省HP)
法律名の変更は、標準化の対象を、今までの鉱工業品等に「データ、サービス、経営管理等」を追加したことが、理由とのこと。日本工業規格(JIS)と記述している書籍は、再版の際に修正が必要になるということですね。
~おまけ~
色に関係する仕事にたずさわる方は、昔に比べて以下のようなピクトグラムの色味が変わってきていることに気が付いているかもしれません。これも日本産業規格(JIS)によるものです。ユニバーサルデザインカラーを取り入れたJIS Z 9103「図記号-安全色及び安全標識-安全色の色度座標の範囲及び測定方法」での改定です。
《変更後の色味サンプル》
色調整の方向性(一部抜粋) | |
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◆ 赤 ⇒ | 1型色覚の人が黒と認識しやすかったため、黄みに寄せた。 |
◆ 黄 ⇒ | 黄赤側に寄っていて明度が低く、1型・2型色覚の人が黄に感じにくかったため、赤みを抜いて明度をやや上げた。 |
◆ 緑 ⇒ | 1型・2型色覚の人には緑でなく灰色に感じられ、ロービジョンの人には青と見分けにくかったため、黄みに寄せた。 |
〔参考〕 | 日本工業規格(JIS)を制定・改正しました(平成30年4月分)~安全色及び安全標識などのJISを改正~(経済産業省) |
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