249. アポストロフィーに正しく変換する(Wordのオートコレクト機能)
- 2020年06月04日
- その他
語学系の入稿Wordで、アポストロフィー(’)とストレートな-引用符( ')が混在しているものを、InDesingに読み込み組版すると、Wordの字形のとおりにゲラが出力されてきました。InDesignでも「 '→ ’」の変換は可能ですが、事前にWordの方で一括変換してみると、なんだかうまくいきません〔全角の一重引用符-右(’)になってしまいます〕。
試しに、4月入社の若人に頼んでみると、ものの30分で出来ましたと。おおーっ、どうやったの? ネットで調べて……。そうか(心の声:結果オーライだけど、なんでそうなるのかが分からないんだよね)。
20世紀のころからWordを使っていると、箇条書きの行頭文字等が自動で変わってしまうのを直すのに四苦八苦した経験があり、オートコレクト機能のいくつかをオフにしておく、という習慣があります。上の結果は、オプション-文章校正-オートコレクトのオプション-入力オートフォーマットの「左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する」のチェックをはずしていたこと、によるものでした。
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ようやくたどり着いた、ストレートな-引用符(')をアポストロフィー=半角のシングルクォーテーションの右(’)に一括置換する方法(と正しく変換できる理由)です。Microsoft Word for Microsoft 365使用。
① ファイル-オプション-文章校正-オートコレクトのオプション-「入力オートフォーマット」の「左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する」にチェックを入れる(規定値の設定を変更していない方は、そのままでOK)。
② 置換で、検索する文字列に半角の(')を、キーボードから入力。置換後の文字列に同じく半角の(')をキーボードから入力(“あいまい検索”のままでも大丈夫)。
★★注意★★
置換で、置換後の文字列に、正しく変換されているアポストロフィー(’)を、コピー&ペーストで入れると、うまくいきません。全角の引用符-右(’)になります。
半角の(')を入力オートフォーマットの「左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する」機能が、前に文字がある半角の(')をシングルクォーテーショの右=アポストロフィー(’)に変換してくれる、ということでしょう。この方法では、検索対象の文書中に半角のシングルクォーテーションの左(‘)があると、そこも検索がヒットしますが、正しい(元の)記号に変換されます。
※ただし、この方法では、なぜか全角の一重引用符-左(‘)が、全角の一重引用符-右(’)に変換されてしまいました。
《参考》
左右の区別がない引用符とは、ストレートな-引用符(' ')(" ")
左右の区別がある引用符とは、シングルクォーテーション(‘ ’)、ダブルクォーテーション(“ ”)
~おまけ~
Wordで、あえてストレートな-引用符(' ')(" ")を入力するには、「入力オートフォーマット」の「左右の区別がない引用符を、区別がある引用符に変更する」のチェックをはずす必要があります。チェックが入っていると、IME等で、"[半]を選択しても、目の前で自動的に ”に変換されてしまいます。ただし、コピー&ペーストでは、変換がされません。
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