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275. or「じ? 現代仮名遣い


総ルビを付ける案件の内校正時に、地面「ぢめん」とされているルビを、「じめん」と直しました(地「ち」⇒地面「ぢめん」としがちですが、現代仮名遣いでは「じめん」ですね)。

縮む(ちぢむ)と、ローマ字入力ができませんでした(誤表記の「ちじむ」では変換できません)。打つことの少ない「ぢ」がローマ字入力で「DI」ということを、すぐ忘れてしまいます。

「ぢ」を用いる語については、現代仮名遣い「表記の慣習による特例」に記されています。
「ぢ」を用いるのは、
(1)同音の連呼によって生じた「ぢ」 例 ちぢみ(縮み)
(2)二語の連合によって生じた「ぢ」 例 はなぢ(鼻血)
[注意]次のような語の中の「じ」は、漢字の音読みでもともと濁っているものであって、上記(1)(2)のいずれにもあたらず、「じ」を用いて書く。例:じめん(地面) ぬのじ(布地)(⇒「地」の音読みとして、もともと「チ」とともに「ジ」がある)

◆「ぢ」を用いて書く語

ちぢむ(縮む)[類]縮れる 縮こまる
はなぢ(鼻血)
こぢんまり
ちりぢり
~ぢか(~近) [例]間近 身近、近々
~ぢから (~力) [例]底力  目力
~ぢえ(~知恵) [例]浅知恵 入知恵 悪知恵
~ぢゃや(~茶屋) [例]三軒茶屋
~ぢゃわん(~茶碗) [例]湯呑茶碗 夫婦茶碗

〔参考〕

現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例) 文化庁

5 次のような語は、「ぢ」「づ」を用いて書く。

https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/honbun_dai2.html

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