276. 「科挙」がなぜか「科拳」に:共通テスト「世界史B」に誤字


誤字・誤植のニュース(2023年1月14日)には敏感です。正誤表が配られたそうです。

なぜ、この誤字「拳」となったのか。いまどきの世界史の問題を作る大学の先生が手書きのハズはないので、Wordか一太郎のようなワープロソフトで作成しているのでしょう。日本語入力を使って「かきょ」で変換すれば、「科挙」となるはず。

ただし、昔のMicrosoft Office IME 2007では、「きょじょう」で変換すると、誤った選択候補「拳上」が表示されてしまう、ということもありました(こんな古い日本語変換を、もう使っていませんよね)。

Google検索では、誤字の「科拳」でも、「科挙」と判断されて検索されます。

次の検索結果を表示しています: 科挙
元の検索キーワード: 科拳
誤字脱字、誤変換については、「入力した言葉の中に間違いがあっても、Google のスペルチェッカーにより、自動的に最もよく使われる単語に修正されて検索されます。」とのことです。

「挙」と「拳」は、テキストデータ支給で組版する際にも、校正で見逃されてしまうことが多いものです。「拳」は、「挙」とくらべて線の重なる箇所が多く、なにか違う、という違和感は覚えるのですが、それを誤字と認識することが難しいものです。「挙」のはずの字で、黒っぽく、ごちゃごちゃして見えたら注意!と肝に銘じておく必要がありそうです。

「挙」を含む述語

○挙上 科挙 一挙 快挙 選挙
×拳上 科拳 一拳 快拳 選拳

あわせて読みたい
128.「挙」と「拳」(2016年5月)
134.「真の原因」の究明が大切(2016年7月)

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