52. ルビの文字幅を自動的に詰める
- 2014年08月28日
- 組版・DTP
InDesignのルビの設定には、ルビが親文字より長い時の調整の機能の1つに「ルビの文字幅を自動的に詰める」という項目があります(この機能は、かなり以前のバージョンからある機能とのことです。日々組版作業に従事する作業者の方々には慣れ親しんだもののようです)。縦組みの一般的な書籍では、親文字1字・ルビ3文字の場合、ルビを前後のかな等に1文字かけるか、前後にかけられないときは親文字の間を開ける等の調整が行われます(ルビを変形することは、あまり行われません)。
親文字とルビの1対1の関係を重視する、または、親文字の間が空くことを嫌う考え方をとる学習参考書等では、ルビ2字分のスペースにルビ3文字を変形して入れるように組版することが多いように感じます。
この3分ルビを使うような調整は、InDesignの「ルビの文字幅を自動的に詰める [ %]まで」という設定にチェックを入れ、それを段落スタイルで定義しておけば、自動的にできてしまいます。
上記、[ %]に入る数値を66%(規定値)とすると、変形66%×3文字=198%で、ルビ2倍中に3文字分のものにちょうどよい変形がかかるようになります。
ルビ3文字を変形で組版するという方針がきまっている場合には、事前に「ルビ3文字はすべて3分ルビで(ルビの文字幅を自動的に詰める)」等と指示しておくと、後の校正もスムーズに進行できるはずです。
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