51. RIP演算時にツノが出る問題(マイター処理)
- 2014年08月22日
- その他
Illustrator等で作るオブジェクトをRIP処理してインクジェットDDCPやCTPを出力すると、画面表示やカラープリンターとは違う形状になってしまうことがあります。
出力の現場での事例は以下のようなものです。
この問題は、RIPの演算処理時の解像度に依存して発生するもので、カラープリンタでは意図通りで、CTPではアレ?ということ、逆に白焼きではアレ?で、CTPでは意図どおりということも起こります。また、線幅や角度の比率(データ作成者が設定を変更できる)によっても結果が異なることがあるようです。
出力する際の解像度はいろいろです(例)
・カラープリンタ、カラーPOD:600dpi、1,200dpi
・インクジェットDDCP、白焼き:600dpi
・CTP:2,400dpi
このような意図しない出力を回避する簡単な方法は、鋭角に交わる線(0°に近いコーナー)を使う場合は、角の形状は「マイター結合」ではなく、「ラウンド結合」か「ベベル結合」にすることのようです。
「これって妖怪のしわざ?」と言いたくなるような現象※ですが、RIPの癖(仕様制限)を理解し、データ作成時に対処する必要がある事案です。
※ | この現象の発生条件、発生原理、回避策については、大日本スクリーン製造様の「出力の手引きWeb」(2013年11月11日|マイター処理がAcrobatと一致しない問題)に詳細な解説があります。 |
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