55. 欧文の文字間にアキを入れない
- 2014年09月22日
- 組版・DTP
横組みの専門書等でときどき見かける、本文の左や右に入れる注(側注)で、欧文の文字間にはアキを入れたくないんだな、という朱字を見かけることがあります。この部分は、行長が10~15倍程度と短くなることが多いので、通常の設定では欧文単語内の文字間にアキが入ってしまうことが多くなります。
InDesignでは、ジャスティフィケーション設定の「単語間隔」と「文字間隔」の最小・最適・最大の3つの数値で間隔の調整をするようになっています。
行頭・行末を揃えて(ジャスティフィケーションして)組版する場合、欧文ではスペースをおもな半端の調整箇所とする考え方が多いようです。単語がまとまって見えることを重視するためか、文字間にアキが入ることを嫌うようです。InDesignの既定値も以下のようになっています。
文字間隔を「0%に設定すると文字間にはアキは挿入され」ないということのようですが、0にしてあっても、単語間隔の方の最大値をオーバーすると、文字間隔にアキを入れて調整する仕組みのようです。「単語間隔」値は、0~1000%の値が指定できるので、最大値を大きくすると(300、500とか)、文字間にアキが入ることは少なくなります。
単語間隔 最大:133 | 単語間隔 最大:500 |
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