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57. InDesignでMathType(数式組版)


化学・物理系の内容を含む案件で「数式部分をMathTypeでと指定された書籍の組版を行いました。MathTypeは学者、研究者の方々がよく使われる数式作成アプリで、販売価格も手ごろ、かつ高機能なもののようです。

MathTypeは、通常のDTPアプリと比べると使い始めは少し癖がある印象ですが、入力時に数学組版ルールに基づいて、フォント・スタイル・スペース・位置などを適切に調整してくれます。たとえば、数式「変数はイタリック体にとの指示に対して、どこが変数かの知識がないオペレータでも、入力時に自動的に変数の部分をイタリック体にしてくれる等の機能があります。

組版方法は、原稿に書かれた数式を1つずつMathTypeで作成し、PDFで保存して、InDesignにインラインで貼り込む方式で(MathTypeのパッケージ「InDesignに最適なPDFでファイル保存できます。とあります。直しの際は、そのPDFをMathTypeで開いて修正します。

MathType6を使ってみた当初では、以下のようなところでつまずいていました。
・OSのバージョンが高い(MacOS 10.7.X一部のフォントが認識されない。
・2Cの案件で、マゼンタ色にしたい部分がうまくできない。

* * *

以前、大学受験の数学教材の引き合いで、Word+MathTypeでほぼ完成しているデータをInDesignで効率よく組版するというお題のものを、以下のような手順で見本組の試作をしたことがありま(残念ながら受注にはいたりませんでしたが

1. Word中のMathTypeで組まれた数式部分をすべてEPS書き出(この書き出し処理をかけたWordファイル中に、書き出したEPSのファイル名が自動的に残る
2. InDesignでこのWordファイルを読み込み、書き出された数式のEPSファイルをスクリプトで自動的にインラインで貼り込む。

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