59. InDesignのグリッド
- 2014年10月20日
- 組版・DTP
編集や校正をしている人はふだん目にすることがないけれど、InDesignでレイアウトを設定し、ときに組版をコントロールするグリッドには、何種類かのものがあるようです。指定に基づいてレイアウトの基本フォーマットを作成するときや、文字・行の位置を意識しつつ組版作業を行うとき、作業者はバックにグリッド(文字のマス目が行毎に並ぶ、原稿用紙・版下台紙のようなもの)を表示して作業を行っています。
横組みの実用書・専門書等の場合、注などを本文よりもの小さい文字サイズ・行送りとすることがあります。グリッドに吸着させる機能を使い分ければ、本文の部分では見開きの左ページと右ページで行の並びを平行に揃える、ということができます。
この行をグリッドに吸着させる機能ですが、段落スタイル等の設定値より優先され、行送り設定値がグリッドで設定されているものより小さい(狭い)とグリッドに吸着されますが、グリッドで設定されているものより大きい(広い)と、1行とばした次のグリッド位置に吸着されるようになっています。
グリッドを表示した画面のイメージで、カラープルーフやPDFを出力することができます。組版指定をして見本組を依頼した際に、「グリッドも表示してプリント」と指示すると、本文文字サイズ、字送り、行送り、見出しの行取り等が指定どおりに組まれているかを視覚的に確認することが容易になります。
また、「グリッドのみプリント」を依頼すると、昔でいうところの版下台紙(レイアウト用紙、割付用紙)が手に入ります。
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