72. 改丁
- 2015年02月23日
- その他
組版の現場で、2~3年の実務経験のある若い組版作業者が、「改丁」という指示に正しく反応できなかったことがありました。
丁(ちょう) | ・・・・・ |
[接尾]助数詞 (和装本等の)表裏2ページをひとまとめにして、それを数えるのに用いる。枚。葉。 |
※豆腐を数える「1丁、2丁」、料理の一人前を単位として数える「牛丼1丁」等でも使われます。
改丁とは、(編や章の)はじめを奇数ページから組むことをいいます。(前のページが白ページとなることもあります。)
章のはじめに「改丁」と、はっきり指示する原稿を見かけることも少なくなっていますが、丁を改める改丁という言葉は知っていても、2ページをひとまとめで「丁」とする単位はすでに耳慣れないものです。
丁の付く組版関係用語としては、他に別丁扉、背丁、折丁見本くらいのものでしょうか。製本の分野では、折丁・丁合・2丁掛け・別丁・落丁・乱丁などの言葉が今でも使われています。
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