6. DTPで使える漢字を調べる字典(作字をする必要があるのか)
- 2013年10月04日
- 用字用語
ワープロ、パソコンで文章・テキストを作るようになってから数十年、常用漢字も普及し、難しい(古い)漢字を見かけることは少なくなってきていますが、古典の引用などで、その漢字はいつも使っているフォントに用意されているのか、いないのか(作字になるのか)調べることは簡単ではないようです。
電算写植からDTPに変ったばかりの頃は、DTPでは使える漢字が少なく、作字(既存の文字の部分を組み合わせてIllustrator等で漢字を作ること)を行うことも多かったのですが、近頃は、使える漢字が増えて作字をすることはほとんどなくなりました。
その漢字が、DTPで使えるのかを調べる時、Adobe-Japan 1-6のOpenTypeフォントを搭載したInDesignが使える環境のオペレータであれば、字形パレットで確認すればよいのでそれほど難しいことはないのですが、編集者・校正者には、それに適した字典が必要になります。
弊社で、組版を一部分お手伝いをさせていただいた『増補改訂 JIS漢字字典』芝野 耕司 日本規格協会で調べればほぼ事足りるようです。この字典には、JIS X 0213:2000に収録の漢字1万40文字が収録されています。
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