83. たて組みの原稿は縦書きで入力


組版の現場では、生原稿の文字入力から組版作業を行う場合があります(たとえ原稿が横組みの印刷物であってもたて組み用の文字入力を行う場合は、word等でも文字列の方向を“縦書き”にして入力作業を行います。たて組みのルールを頭の中でシミュレートしつつ横書きで入力するよりも、組版方向と同じにして入力する方が合理的です。

明確な組版ルールの指定がないまま初校を組む場合は、見本や前例等にならって、数字や欧字の部分を全角で打つか、半角で打つか、単位記(cm、kgを全角モノとするか等、判断すべき内容をイメージしながら入力できます。

よこ組みでは欧字で表記することが多いものも、たて組みでは欧字を横向きに寝かせて配置するより、カタカナ表記の方が読みやすい用語もあるかもしれませ(例:Illustrator → イラストレーター。また、出版社、書籍によっては、欧字を全角で1字1字縦向きに配置することも、まれにあります。

4字程度のアルファベットの頭文字をつなげて造られた略(頭字語:DTP、OECD、NATO等は、たて組みでは縦向きに配置することが多いのですが「北大西洋条約機North Atlantic Treaty Organization; NATO)」のような文章に遭遇すると、NATOの部分のみを全角で縦向きに配置するのは、“漢字たて→欧文よこ→略語たて”、と配置するのは少し違和感がありま(どう配置するか、具体的な指示がほしいところです

原稿整理、テキスト編集の段階で、たて組みのテキストを縦書きで入力することにより、このようなことが考慮されている案件は、後の校正もスムースにいく傾向があるように感じます。

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