9. 台割・折丁見本
- 2013年10月25日
- その他
台割は、編集時だけでなく、責了・校了後に印刷するための版(CTP)を出力する前の面付け作業時にもかかせないものです。書籍・雑誌の下版前に、台割によって印刷側で確認しているのは主に以下の部分です(以下の部分が不明だと、下版が止まることもあります)。
● ページ数・台数は仕様書どおりか
● 白ページはあるか
● 本扉は本文1頁目か、または別丁か
● 奥付・広告等はどこに入るのか
● 刷色・用紙が異なる台はあるのか
● 何ページ掛けか(16頁掛け、8頁掛け等)
● 半端の折・特殊な折(ペラ・4頁・8頁、片観音・両観音等)はどこに入るのか
● 責了で差し替えのページはどこか
カタログ等(例:A4、16p、4c/4c、中綴じ・左開き、16頁掛け)では、別途仕様が示されていれば面付け作業で台割を必要としませんが、書籍や雑誌では、台割をきちんと作成することを習慣としていただくと、仕様としては表現しにくい上記のような情報が、いつも後の工程にスムースに伝わるようになります。
本文とは別に手配・進行することが多い、本扉・奥付・広告等は、下版の直前に組み込み、差し替え作業が必要になることもあり、ノンブルが付いていないことが多いので、どのページに入るのかを含めて注意が必要になります。また、白ページは、レイアウトデータ上にページとして存在していない場合もあり、面付け作業時に確認が必要になります。レイアウトデータ上での白ページの抜けや重複を認識できずに誤って面付け作業を行ってしまうと、乱丁になってしまうこともあり得ます。
台割や折丁見本があると、1台に何折り分かを付け合せて印刷する場合や、表裏で印刷色数が異なる場合の付け合せをする時にも、目視でイメージしながら指示・確認ができて便利です。また、広告等で入稿が遅れるものがある場合等には、どの台から下版できるのかを瞬時に見極めることも可能になります。
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