88. グレーに見える極細フォント
- 2015年07月08日
- その他
パンフレットの案件で、平台・本紙色校正のあがりをみていて、9~10Q程度のサイズの細い文字で組まれた段落のブロックが墨ベタでなく、グレー(墨網)っぽく見えたので、思わずルーペで覗いてしまいました*(印刷されている用紙の白さ、照明の当たり方や見る角度によっても見え方が変わるかもしれません)。使用されているフォントは「ロダン-L」でした。近くにより黒くみえる大きいサイズの文字や太いウェイトの文字があると、それとの対比でグレーに見えるようでもあります。デザイン的に意図されたフォントの使い方かもしれませんが、ロダン-LをDB、Bと一緒に使うと強弱がつきすぎる気もしました。
光学的にどうなのか、あるいはどのように測定できるものなのかはわかりませんが、同じものを目で見て、グレーっぽく見えることに同意してくれる人、同意しない人がいるようです。フォントワークスのカタログを見ても、インクの面積の少ない細いフォントは見本の1行だけでもグレーっぽく見えるのですが。
*プロセス4色で印刷しているにもかかわらず、グレーに見える文字が肉眼で網点っぽさを識別できないと、ついFM印刷?と思ってしまいます。
画面でもグレーに見えるものでしょうか。
文京組版東京都文京区音羽1丁目にあります(講談社は音羽2丁目)。音羽通りを挟んだ高台には鳩山邸があります。東京メトロ有楽町線の護国寺駅と江戸川橋駅が最寄りの駅となります。首都高速5号池袋線の脇で、屋上にPionnerの看板がある5階建てのビルです。 |
文京組版東京都文京区音羽1丁目にあります(講談社は音羽2丁目)。音羽通りを挟んだ高台には鳩山邸があります。東京メトロ有楽町線の護国寺駅と江戸川橋駅が最寄りの駅となります。首都高速5号池袋線の脇で、屋上にPionnerの看板がある5階建てのビルです。 |
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細い書体(ロダン-L)の例 |
通常の太さの書体(ロダン-M)の例 |
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