91. 植物の学名の表記
- 2015年08月11日
- その他
食品や香料・アロマセラピーなどの分野の組版では植物の学名がでてきます。これは、植物は国や地域によって呼び方が異なったり、同じ名前でも地方によって異なる種類の場合があるからです。植物の学名は「2命名法」等がもとになって、イタリック体と立体を組み合わせて表記されます。基本的には、原稿(の指示)のとおりに組めばよいのですが、学名のおおよその約束事を知っているとよいかもしれません。
学名はラテン語で書かれています。
◆“イタリック体”で表すもの
属 名: | 先頭にある。頭文字が大文字で後は小文字 |
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種 名: | 種小名・亜種名・変種名・品種名等。すべて小文字 |
◆“立体”で表すもの
記 号: | sp.またはspp. …… 種名が分からない |
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subsp.またはssp. …… 続く語が亜種名 | |
var. …… 続く語が変種名 | |
f. …… 続く語が品種名 | |
命名者名 | |
※上記とは別の書体の使い分けをするルールもあるようです。
命名者名のところでよく見かける“L.”は、カール・フォン・リンネ(Carl von Linnne、1708-1778年)の簡易形です。属名+種小名の組み合わせで種の名前を表す2命名法を最初に提唱したスウェーデンの植物学者です。
命名者名の部分でスモールキャピタルが使われているものを見かけました。昔の学術書では、スモールキャピタルにすることが多かったようです。
※ | word 2013では、フォントの“小型英大文字”を適用すると、小文字がスモールキャピタルになります。 |
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