92. Proof Checker PROでデジタル校正


組版の現場では、PDFの比較でデジタル校正するProof Checker PRO Ver.4(プルーフチェッカープロを導入しています。数年前に展示会で見たときは、役に立ちそうな気配を感じながらも、それなりに高額な価格に腰が引けていました。昨年末に、専門書で実際に使っている事(初校と修正後との比較をカラープリントしたものを見て、これは使える場面もあると感じ、テスト運用の後に購入しました。

まだ使い始めて数か月ですが、専門書など文字や図表を中心とした書籍を校正する際に威力を発揮しています。途中に数行の追加・削除や図の位置の移動等があっても、文章単位で比較してくれていま(10ページ以上後ろにあったコラムが前の方に移動すると比較がされない、ということはあります

Acrobat Proの“文書を比較”より高機能で、RIP処理して面付けしなければならないデジタル検版ソフトほど手間はかからない、組版の現場にフィットした校正ソフトという印象です。DTP作業中で事故を起こすと、全数不良となるリスクを常に抱える組版の仕事を行う上で、費用対効果の面でも価値がありそうです。初校や再校のPDFを保管しておくというシンプルなフローで、ページ単位の比較検査が始められます。

〈初校・校正紙〉

〈内校・校正紙〉

Proof Checker PROを使うと、内校正のスタイルも変わるかもしれません。今までは、修正箇所にすぐ訂正の朱字を入れられるように、赤ペンをもっていたのが、Proof Checker PROで修正前/修正後PDFで比較し、変わったところが赤く表示されている校正紙の場合は、えんぴつを持って、正しく修正されている箇所にチェックを入れていくようなスタイルでも校正ができます。朱字の少ないページでは、内校時間のスピードアップもできています。

ページの変わり目などで、一(設定によって?変わっていないところを、変わったと誤認してしまうことはありますが、変わったところを見逃してしまうことはないようで、安心感をもってチェックができています。

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