93. ISBNのあれこれ
- 2015年08月27日
- その他
書籍出版物のコード表現をひとくくりに“I S B N”等と言ってしまいがちですが、正式には、それぞれ以下のような名称になっています。
13桁ISBNコードは、先頭4桁「978-4-」から「出版者記号(2桁~7桁)」までは出版者毎にいつも同じなので、下X桁(書名記号とチェック数字)、分類コード、価格のみが、売上カード作成時の原稿とされる場合もあります。
◆日本図書コード 文字表現コードの規定(表4において)
目視できれば刷り色や書体は“自由”で、文字サイズは11級以上です。ヘルベチカ系のものが多くなっているのでしょうか。以前に指定されていた「OCR-Bフォントは、処理機器に不具合を起こす危険があるので、できる限り避け」ることになっているはずですが、今でもよく見かけます。
◆規定どおりではないものも
・ | 書籍JANコード(2段バーコード)のバックは白にする規定ですが、バックに網かけや画像の調子を落としただけのものを見かけることもあります。 |
・ | 凹凸のある用紙が使われると、バーコードの線にかすれ等がみられ、線の太さが不安定になることもあります。 |
そんなときは、本紙色校正を念のため手元の旧式?のバーコードリーダーで読み込みテストを行っています。
◆使ったことのない規定
自由価格(非販売)本および本体価格が10万円を超えるものは価格コードを“00000”とする。
◆書籍の表4での配置の基準(書籍JANコード+日本図書コード)
慣れた方なら、配置の怪しいものを目視で見極めることができるかもしれません。
参考資料:『ISBNコード/日本図書コード/書籍JANコード 利用の手引き 2010年版 ホームページ版』(PDFファイル)日本図書コード管理センター
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