94. タテ組みでの小数
- 2015年09月01日
- 組版・DTP
タテ組みの小数は、漢数字を使えば位取りの中黒に二分(半角)で、実用書等で見慣れたものとなります。
ただし、漢数字ではなく洋数字を使うとした場合は、どのようにするのでしょうか。 特に編集作業を行う担当の方がいない、組版サイドにお任せのタテ組みの案件では、ヨコ組みのwordで入稿した原稿の様子をザーッと見てから、英文・英語略語や洋数字をどのように組むかを検討する必要があります。 |
タテ組みでの洋数字(アラビア数字)の扱いを以下のようにするとしたとき、小数をどのようにすると違和感がないでしょうか。
・1桁および3桁以上をタテ組み
・2桁のみを縦中横
電算写植の時代から組版作業を行っている担当者に聞いてみると、“2桁を縦中横+中黒(二分または全角)+1桁をタテ組み”がよいそうです(日本経済新聞もこの形式)。ヨコ組の仕事ばかりで過ごしていると、このようなことも時々わからなくなるものです。
~ おまけ ~
オンラインの新聞記事(ヨコ組み)で、小数の位取りに全角の中黒“・”(例:5・6%増)が使われているものを見かけました。これは、タテ組みの記事からそのまま転載しているためでしょうか。
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