108. 学参欧文 ブロック体
- 2015年12月04日
- その他
英語教育で最初にアルファベットを手で書いて学習するときに使われる「ブロック体」。四本の線の上に書かれた文字をなぞった記憶がある方もいるでしょう。
モリサワの“学参欧文 ブロック体”の特徴の説明には、「アルファベットの形状を把握しやすいようにアセンダー、エックスハイト、デセンダーの幅を等間隔にし、」とあります。また、「文字の間隔も広く、初めてアルファベットを手で書いて学習することを第一に考えた字形となっています。」ということです。小文字の字形(中ゴシックBBBでは)や、小文字のと、との縦棒が長く見えるところ等が特徴的です。
近い将来(2020年頃)、小学3年から英語活動が必修化し、小学5・6年は英語が成績のつく“教科”となることが予定されています。正式な教科となる5・6年の授業では、基本的な読み書きなど中学校の学習内容を一部取り入れる、とのこと。小学校の検定教科書でこのブロック体が使われるようになるのでしょう(幼児教育用の英語教材等でも、ブロック体は使われています)。
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おまけ
モリサワの学参欧文には、ブロック体と似た字形の“学参欧文 ローマ字2”というフォントもあります。ブロック体の大文字Mが正方形に近い字形なのに比べると、文字幅が狭い少し細身のフォントです。英単語や英文のところに使う場合は、こちらの方を選択することもあるでしょう。ぱっと見で違うところは、大文字の“I”と“G”の字形です。Iは上下の短い横棒がありません。Gは縦棒がベースラインまで届いています。このあたりの細かい違いでも、学校のテストでは正解/不正解となることがあるのでしょうか。
ブロック体
ローマ字2 Regular
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