15. 組数字の縦中横
- 2013年12月06日
- 組版・DTP
縦組みで2桁の組数字を縦中横にする場合、フォントによっては(新ゴ等)1桁の数字の幅が半角以上あるため、2桁を並べたときに1文字分をはみだして、すっきりしない組版になってしまいます。デザイン的に意識して、あえてこのようにしているのなら良いのですが、長い文章を読ませる本文等でこのようなものを見かけると、数字がデコボコに出っ張っていても気にならないのかな? 2分数字(今時は、等幅半角字形というようです)の存在を知らないのかな? と思ってしまいます。
よく本文書体に使われる明朝体は、1桁の数字の幅がほぼ半角で、縦中横にする時も字形を変えたりする必要はありません。幅が広いフォントを使う時のみに必要なことなので、注意が向かないことがあるのかもしれません。
3桁の数字は、全角数字を「100円」のように縦に3つ並べることが多いようですが、「200g」のような3桁の数字がたくさんでてくる料理のレシピのようなものでは、3分数字(等幅三分字形)を使って縦中横にすることもあります。
InDesignでは、半角数字を自動的に縦中横にする設定もあるので、合成フォントで和文と欧文を別々のフォントで設定している場合は注意が必要です。入稿するテキストデータに全角と半角の数字が混在している状態のまま組版すると、全角の1桁数字は和文フォントに、半角の1桁数字は欧文フォントになり、見栄えが不統一な組版になってしまう、なんてこともありえます。
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