113. 黒丸数字は背面の平網が透ける


組版の現場にて、完全データ支給の広告のところで、黒丸数字の背面の平網が透けて見えてしまっているところを白抜き文字に修正する、という指示を見かけました。

黒丸数字の数字の部分は、“背面に平網があると透けてしまう”ということは、DTP作業者には知られていることです。実際にどうなるかモニターでプレビューを見ながら作業するので、そのようになるものをときどき見かけることがあるようです。

ただし、校正のプリンターでは、背面が薄い墨網の場合など、網が透けて見えることに気が付きにくいこともあるようです。頻繁に使うものではない黒丸数字なので、数字の部分が“透明”であると、編集・校正の担当の方も認識していた方がよいでしょう。
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専門書などでは、下側の平網が見えても可読性に支障がない場合は、そのままとされることもあります。また、白抜(紙色としたい場合は、1つ1つを白丸と重ねる等の処置をする必要があります。

~おまけ~
InDesignでは、白色にした数字と黒丸“●”を並べて、字送り-1000でぴったり重ねることにより、黒丸数字を作ることも組版テクニックとして使われることがあります。

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