115. 定期刊行物コード(雑誌)
- 2016年02月15日
- その他
組版・DTPの現場では、色々なバーコードやQRコードを作成することがあります。医学系専門誌の表紙を作成する際に、“定期刊行物コード(雑誌)”について調べてみました(2004年に改定されていたのですね)。
雑誌の裏表紙(表4)には広告が入るので、バーコードは広告の下のスペースに入れることになります。バーコードのシンボルの高さ実効12mmは厳守、とのこと。断ち落としで入れる場合は、バーコード作成時に指示の天地サイズ+3mmとします。また、バーコードを文字として表記する「添字」は、バーコード横に配置します。添字のフォントはOCR-Bが推奨されていますが、ヘルベチカ系でもよいようです。バーコードを作成するツールでは、バーコードと添字はセットで生成されます。
「定期刊行物コード(雑誌)」は、以下3つのものを合わせたものを指します。
①【JANシンボル13桁】+②【アドオンシンボル5桁】
+③【添字】(上段が①の内容、下段が②の内容)
・号数(月号)……雑誌の「号数」あるいは「月号」を2桁で表示します。
・年号……西暦の下1桁を表示します(例:2016年→ 6 )
※本体価格が10,000円以上の雑誌は全て“0000”と表記します。
・雑誌コードは、雑誌の標題(誌名・タイトル)ごとの5桁のコード-2桁の月号数
バーコードを検査するには読み取る機械が必要ですが、脇に文字で表記される「雑誌コード」「本体価格」と添字の部分を目視で照合することは、定期刊行物コードの体系をある程度理解していれば可能になります。
《参考資料》
・ | 定期刊行物コード(雑誌) 登録とソースマーキングのガイド 2014年版(JPO) |
www.jpo.or.jp/magcode/data/magcodeguide2014.pdf |
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おまけ
十数年前?に購入した組版の現場の古いバーコードリーダーは、JAN13桁+アドオン5桁の定期刊行物コード(雑誌)のバーコードには対応していないようです。JAN13桁のみを読み込み、アドオンの部分は読み込めませんでした。
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