116. 保険と保健


わかっていても打ち間違えることが多い、「保険」と「保健」。分野によっては、どちらも使用頻度が高いので、「ほけん」と打つときは頭の中でアラームが鳴るようになってい(ハズにもかかわらず、間違ってしまうことがあります。一つの書籍に両方が使われることも多いので、変換候補として最初にくるものも、よく入れ替わります。

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誤変換をなくすために、できそうなことをちょっと考えてみました。

【対策①】長い語は長いまま変換する。
例:保健指導、生命保険、健康保険組合、国民皆保険制度、保険に入る

その用語がどちらかの“ほけん”固有のもの、また前後のつながりに関連があれば、誤変換にはなりにくいはずです。

日本語変換がまだまだな時代にローマ字入力を身に着けた方は、いまでも1文節・1語ごと(例:ほけん[変換]、しどう[変換]、変換キーを押しがちかもしれません。けれども、今時はある程度長い文のまま変換したほうが効率良く、正確に入力できることもあるようです。また、連文節を適切に変換するためにも、できるだけ新しい・変換効率のよい日本語変換ソフトを使うことも大事になってくるでしょう。

【対策②】それぞれの“ほけん”に名前をつけて、入力・変換時に頭の中で唱える。

例: (険しい)保険
(健やか)保健

Word 2013の校閲―スペルチェックと文章校正では、“保険指導”、“健康保健”のような不適切な用語も、誤りでは?と指摘されることはないようです。英単語では、のように赤の波下線で助けられることも多いのですが。

検索エンジンでは、“保険指導”や“健康保健”で検索すると、「保健指導ではありませんか?」や「健康保険で検索しています。」と直されることが、もはや普通になっています。

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おまけ

MacのOS X EI Capitanの日本語の入力方式は、変換キーを押す必要がない!?ことを目指しているようです。“ライブ変換”=「ひらがなを入力するのとほぼ同時に、自動的に変換していきます。変換のために一語ずつスペースバーを押す必要はもうありません。」だんだんと、21世紀らしくなってきますね。

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