135. フォントのライセンス製品


フォントはライセンスで契約して全部の書体が使えるもの、となって10年以上が経過しました。フォントは必要なものを購入するのではなく、年間で使用料を支払うものとなっています。電算写植の時代と同じような仕組みに戻ったということでしょう。その頃は、印画紙出力用の高解像度フォントを含む使用料として、毎月、ン十万円を払っていたはずです。1990年代・2000年代前半では、組版会社は、どのフォントを持っている(=購入しているを書体ごとに見本帳で示していたものが、「MORISAWA PASSPORT」や「FONTWORKS LETS」のように、一言で済ませることができるようになりました。

しかし、2010~2012年に、モリサワ周辺でアライアンス締結、フォント事業の譲渡や子会社化等の再編が進み、少しややこしいことになりました。

《プレスリリース》

2010年8月 モリサワと大日本スクリーン、フォントビジネスに関するアライアンスを締結 ~MORISAWA PASSPORTにヒラギノフォントを搭載~
2011年8月 モリサワ リョービ株式会社ならびにリョービイマジクス株式会社からのフォント事業譲渡を発表
2011年8月 モリサワ 株式会社タイプバンクの株式取得による完全子会社化を発表
2012年7月 モリサワ 旧リョービ書体を株式会社タイプバンクへ移譲

よって、主要フォントメーカー2社は、こんな感じです。

MORISAWA PASSPORT
モリサワのすべてのフォント 646書体
ヒラギノフォント 105書(こぶりなゴシック、かな書体も含む
タイプバンクフォント 153書(本明朝やナウなどの旧リョービ書体の一部を含む

など

別途、モリサワの子会社であるタイプバンクの「TypeBank PASSPORT」というのもある:タイプバンクOpenType 332書体、旧リョービ書体145書体等

◆FONTWORKS LETS
・フォントワークのすべてのフォン(筑紫書体等)
・白舟書体
など

別途、イワタLETS(ここの学参フォントが指定されることがある、モトヤLETS、方正LETSもある。

(収録書体数は、2016年6月現在)

文京組版で契約しているのは、MORISAWA PASSPORTとFONTWORKS LETSのみです。

新規で組版をする際に、支給されたレイアウト見本のPDFの使用フォントで、例えば「TBUDゴシック」等のフォント名を見て、そのフォントが使えるのかどうかを、瞬時に答えることは難しいです。TB=タイプバンクフォントのうち、一部はMORISAWA PASSPORTに収録されていますが、すべてではないためで(ややこしいですね

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