143. 手帳の季節感
- 2016年10月06日
- その他
秋になると、コンビニにはおでんが、書店には来年の手帳やカレンダーが並び始めます。
次の年のダイアリー・手帳をいつごろ購入されますか?11月あるいは12月になってからの方が多いのでしょうか。ただ、師走になってしまうと何かと忙しくなり、なかなか書店にも寄れなかったりします。寒くなる前に、好みのもの選んでおくのもよいかもしれません。
組版の現場では、書店で売られる手帳やダイアリー、カレンダー等を2月~6月くらいに組版しています(この時期が組版の現場の繁忙期の1つとなります)。なので、仕事場でも、多種多様なダイアリー・手帳を見本として見かける機会が多くあります。それでも自分で使うものについては、毎年、書店や文具店で千何百円を出して購入することにしています。できるだけ毎年違ったイメージのものを、曇りなきまなこで見定め、決めるというつもりではいるのですが、カバーの見ためと、用紙や組版の質と価格のバランスを考えると、最終的にはいつもの出版社のオーソドックスなものを選んでしまいます。
手帳選びで、好みの分かれるところは、まず、カバーの色合いと風合いでしょうか。それと、中身のレイアウトの使い勝手の組み合わせで選びます。週間のところのレイアウトは「レフト式」と呼ばれる、右ページが罫線のみとなっていて、メモが書けるものを選んでいます。今年は、早めにさっと買いました。
~おまけ~
《手帳の小さい文字》
組版の現場で作成しているカスタムメイドの手帳の案件では、入る文字量等の関係もあり、やむをえず最小「6Q・5.5Q程度」の文字サイズも使って組版しているものがあります(文章の部分は、「8Q・7Q程度」にはしたいところなのですが)。コラム執筆者の視力(裸眼で0.5前後)で、5.5Q程度の大きさまでは、必要にせまられれば何とか読めないこともないかな、という感じです。ただし、このあたりの文字サイズは、特別に小さな文字という認識が必要になります。できるだけ視認性の高いフォントを使うなどの特別の配慮をしないと、読むことが難しい方がでてくるものになってしまいます。印刷濃度にもよりますが、明朝系のフォントよりも、ゴシック系(UDフォントならなお可)の方が視認性は高いので、市販の手帳では最小7Q程度でもそのようなフォントが選ばれることがあります。
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