150. なぜ、組版コラムを書き続けるのか


2013年8月から始めたこの文京組「組版コラムは、丸3年を過ぎました。日々、原稿や校正紙を見ているけれども、DTPソフトはさわらない立場で、それなりに経験を積んできたはずなのに知らなかったこと、疑問に思ったこと、質問されてもうまく答えられなかったこと等を、周りの詳しい人やWeb等で調べてまとめるスタイルで書いていま(まだまだ、知らないことが多いです

基本的には、自分を含めたまわりの人たち「へーっ!?と、言ってくれそうな主題で、A4・1~2枚のあまり長くない文字量を心掛けています。たとえ、そのテーマがニッチでマニアックなものでも、同じような疑問を持つ人は、広い世の中には少なからずいるのかなー、という思いもあります。また、日々の仕事が忙しく、なかなか口頭で伝えるチャンスがない社内の人に読んでもらう、将来、営業や現場に加わる新しい人が、同じことで引っ掛かった時に、プリントして読んでもらうこともイメージしています。

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一般的に組版・印刷の仕事は、具体的なオーダ(書籍や雑誌の原稿や指定をいただいて、初めて仕事がスタートするものです。なので、取引する得意先様の出版物の傾向によって、経験値が上がり、得意になっていく分野も変わります。スポーツの種類によって、鍛えられる筋肉が違うのと似ているでしょうか。一度、工夫してうまくできるようになったものは、次の機会にも、そのノウハウを使って、より効率的にやりたいものですが、ニッチなもの・専門的なも〔台湾語の白話(教会ローマ字、漢字の筆順フォント、数式、漢文等では、次のチャンスがなかなか来ないものもあります。

そんな組版技術を使ってくれる方が、どこか(ご近所や遠くにいるかもしれないし、せめて、読んでくれる人がいて、誰かのモヤモヤを少し解消できて、ついでにまっとうなSEO対策にもなるというものを目指しています。

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