157. 大文字 I を小文字 l と区別
- 2017年03月27日
- 用字用語
化学の学習参考書では、化学式をヘルベチカなどのサンセリフ系の書体で組むことが多いようです。そんな印刷物をパラパラめくっていると、大文字
サンセリフ系の書体では、大文字 I と小文字の
この分野では当たり前のこと=「化学組版の暗黙のルール」なのか、新組の時にも、これついては特に編集からの指示はないこともあるようです。印刷物の見本を見れば、当然「わかるでしょ」ということなのかもしれません。手元にある3社の高校・化学の学参とも同じ手法を採っていました。
「元素の周期表」をヘルベチカ等で組む時にも、In(インジウム)とI(ヨウ素)とIr(イリジウム)の大文字 I は、セリフ付きのフォントに変えるのがお約束のようです。
~おまけ~
書籍の原稿を作成するMicrosoft Wordで使われる「MSゴシック」等は、一般的なDTPのゴシック系、サンセリフ系書体とは異なり、I の大文字は「うろこ」「ひげ」が付いたデザインとなっています。
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