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157. 大文字 I を小文字 l と区別


化学の学習参考書では、化学式をヘルベチカなどのサンセリフ系の書体で組むことが多いようです。そんな印刷物をパラパラめくっていると、大文字 Iアイ にサンセリフ系の書体にはないはずのセリフ(「うろこ「ひげとも呼ばれるものが付いているところに目が留まります。大文字 I だけ、他のフォントを当てているように見えます。

サンセリフ系の書体では、大文字 I と小文字の lエル がほとんど同“ただの棒に見えて、区別がつかないことを回避する伝統的な手法なのでしょう。

この分野では当たり前のこと「化学組版の暗黙のルールなのか、新組の時にも、これついては特に編集からの指示はないこともあるようです。印刷物の見本を見れば、当「わかるでしょということなのかもしれません。手元にある3社の高校・化学の学参とも同じ手法を採っていました。

「元素の周期表をヘルベチカ等で組む時にも、In(インジウムI(ヨウ素Ir(イリジウムの大文字 I は、セリフ付きのフォントに変えるのがお約束のようです。

~おまけ~
書籍の原稿を作成するMicrosoft Wordで使われ「MSゴシック等は、一般的なDTPのゴシック系、サンセリフ系書体とは異なり、I の大文字「うろこ「ひげが付いたデザインとなっています。

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