160. イラレのパッケージ
- 2017年04月18日
- その他
ここ何年かは、現場の話声がよく聞こえる、部屋の中心部に席があります。この間は、「イラレはパッケージされていない」という会話が聞こえてきました。えっ、そうなんだ!? いつのまにか、Illustrator自体でパッケージ(あちこちのフォルダに保存されたリンク画像、欧文フォント等が1つのパッケージフォルダ内に収集、整理)できる機能をもつようになっていたのですね。Creative Cloud版のCS6からということです。およそ4年前からというわけです。
Webで「Illustrator パッケージ」で検索すると、Illustrator CS4・CS5では、スクリプトを使ったリンク画像を収集する方法も見つかります。以前は、そのような方法がとられていたようです。
世間での認知度はどうなのでしょうか。現場の印象ではInDesignほどパッケージされた入稿データは見かけないということです。Illustratorで見開きページを作成する商業印刷物カタログ系のものは、AIファイルとリンク画像を同じフォルダの同一階層に入れておけば、フォルダ毎のコピーで済んでいるのでしょうか。
それでも、現場からは時々「リンク画像がない」という会話が聞こえてきます。各印刷会社が作成するデータ入稿ルールでは、「パッケージしてください。」と、書いてあるものもあります。リンクデータの不足があると連絡の中継をすることになる、データ制作の発注者を含めて、ネイティブデータ入稿には、ポカヨケとしても有効な、便利なパッケージ(収集)機能がある、と広く認知されることを祈ります。
参考
・間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能](Adobe)
~おまけ~
印刷通販会社の中には、印刷データの作成方法として、Illustratorでの画像の「埋め込み配置」を推奨しているところもあるようです。ファイルが重くなるのが難点のようですが、完全データで出力依頼の場合は、そちらでもデータ不備で問い合わせが来るリスクは減るのかもしれません。
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