175. ベタ組に見えないカタカナの並び
- 2017年08月21日
- その他
伝統的な明朝体で、横組みのベタで組んだはずの「スペクトル」が、片仮名の「ク」と「ト」の間に“四分アキ”でも入っていて、「スペク」と「トル」に分断されているように見えてしまいました。すぐ前の「ペ」の横幅が長く、「ク」とくっついて見えることも、アキが広く見える要因になっているように感じました(この原稿を作る時に使うMS明朝でも同じように見えています)。
気にしなければ(あるいは、分かっていれば)、どうということもないのですが、ベタ組であるべきところに、誤ってツメ組となっているところがないかどうかを確認していたときだったので、気になったのかもしれません。
また、文字サイズが7.5ptとか10.5Qなどの、半端なサイズだとQ数表やPoint表では確認が難しく、結局、DTPデータで確認してもらうことになりました。
他の「クト」を含む語句を試してみます。
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同じ語句でも、ふところ*の広い(字面が大きい)フォント〔小塚明朝〕にすると、「ク」と「ト」が並んでも、それほど違和感はありません。
*参考: | ふところ、重心(モリサワ:フォント用語集) |
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