176. 付属欧文gの形は変わりました


語学書の案件で、指定のとおりに組んだはずの見本組について、指定フォントと違うのでは?という問い合わせをいただきました。アルファベットのgや、pの形が違うとのことでした。

組版担当に聞いてみると、組版指定では一部のフォント名が、今では使うことのない古いフォント(CIDフォントのものも含まれていた、とのことでした。指定された方の見ていた書体見本を取り寄せると、確かに英文字gが丸が1つの(メガネのではないでした。

これは、CIDからOpenTypeフォントになったときに付属欧文の変更が行われた際に、字形が変わったところでし(2003年頃のトピックス!?。CIDフォントの時は、欧文にHelvetica等が使われていたものが、OpenTypeでオリジナルになったときに、ゴシック系のフォントで小文字をメガネのに変えた、というものでした。

付属欧文の変更

参考:NewCIDをOpenTypeに置き換えたらどうなる(モリサワHP、よくあるご質問)

OpenTypeがDTPで使われるようになって、すでに十数年が経過しています。古いフォントの知識がある人も、DTPの世界でもどんどん少数派になってきているはずです。組版の現場にも、まだ、1990年代に作成された古「書体見本が、すぐ取り出せるところに残っていました。古い書体見本は、普段使うものとは別のところにしまっておくと、昔の亡霊に会うこともなくなるはずです。

~おまけ~
今でも、古いQuarkXPressのファイルをInDesignに変換したい、というお話をいただくことがあります。それらには、OCFやCIDフォントが使われています。OpenTypeフォントに置き換える時に、必要に応じて、合成フォントの設定で欧文をHelvetica等にすると、旧版と似た形で組版を再現できるのでしょう(そんなことを前にも考えたことがあったような…

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