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180. Type 1フォントが壊れる原(ファイルサイズ“0 KB


支給されたフォントファイルのサイズ「0 KBとなっていて使えないという不具合は、以前から、入稿してくる支給データではたびたび見かけるものでした。しかし、今まではなぜそれが起きるのかをきちんと説明できないでいました。先日、組版の現場から外部の印刷所へ渡した、昔からよく使われているType 1フォントがInDesignで認識できないというトラブルがあり、調べてみました。

これは、MacOS 9の時代のなごりの不具合で、今どきのOpenTypeフォントでは起きないものなのですが、圧縮や解凍の際に、古い形式のフォン(Type 1や古いTrueTypeのMacのリソースフォーク*が欠落することによる、フォントの破損が原因でした。Type 1フォントは、リソースフォークにフォントの実体が入っていて、それが欠落すると、フォントが0 KBとなる、ということのようです。誰が、どのマシンの、どのツールで圧縮・解凍したかが、原因を探るための必要な情報となります。

*リソースフォーク:MacOS 9までのファイル形式は、1つのファイル「データフォーク」と「リソースフォークという2つの部分からできています。Macで見る分には1つのファイルとしか見えないものですが、Windows等のプログラムからは、2つのファイルとして見えてしまいます。一般的には、データフォークにはそのファイルの実データが、リソースフォークにはアイコン等のそのファイルの情報が入っています。

MacのDTPで使うフォントを圧縮する場合は、Macの通常の圧縮ツールを使えば、問題は起きないはずですが、MacOS XでもWindowsにファイルを渡すためのツール等で圧縮すると、圧縮時にリソースフォークが欠落するということがあるようで(今回は、そのケースでした

また、適切にMacで圧縮されたファイルを、Windowsの圧縮解凍ツールで解凍すると、同様の現象が起きます。そして、一般的な画像ファイルやDTPファイルでは、たとえリソースフォークが欠落したとしても、問題が起きないことが多いので、時折このようなレアなケースに遭遇すると、なぜ?とすぐに思いつくことができません。

DTPの世界はMacだけでなくWindowsも普通に混在しています。また、データのやり取りの間に入る方々のパソコンもWindowsであることは普通のことでしょう。なぜ、その事象が起きているか、その原因をきちんと分かっていないと、時間に追われて仕事をしているときに、正しい対応がとれません。原因が分かっていれば、どのようにやり直せばよいか、冷静に対処することができるようになります。圧縮ファイル中の、フォントのファイルサイズを確認することでも、不具合の流出は防げるはずです。

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