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181. 文字化けの一「とうふ(.notdefグリフ)


高校で使うドリルのInDesignデータを、Wordで組み直す案件の校正をしていて、文字化けの一「とうふをいくつか見かけました。これは、WebやスマホのメールやSNSでも日常的に見るものでもあります。それらには、機種依存文字的なものも含まれているのでしょう。そういえば、むかしむかしは、エンコードがあっていない日本語Webページや、アルファベットを使わない外国(アラビア語等のWebページは、ブラウザですべ「とうふになっていたような。

「とうふの表示の種(フォントによって、形が違うようです)
Windows 7のMicrosoft Word 2013の場合


データが作られたフォントのエンコーディング*と表示されるフォントのエンコーディングが異なるなどして、データとしての字体の固有番(GID*が見つからないときに、一時的にGID+0の .notdefグリフ*「とうふが使われ(ということでよいのでしょうか

DTPの世界では、InDesignからプリンタ出力やPDF書き出(フォントの埋め込みを含むをする際に、適切なフォントデータを見つけられな(フォントのフォルダに同じ名前の不適切なフォントがある等、不具合の原因は様々ありそうです。組版の現場で出現してきた事例を紹介します。

事例(1~2年前
ある欧文フォントの一部が、InDesignから直接PSプリンタで出力する「とうふに。
→同じデータをPDF書き出しすると不具合が起きないことも。
事例(5~6年以上前?
InDesignにリンクして貼り込んだ、フォントを埋め込むにチェックをしたEPS中の欧文フォントの一部が、PSプリンタ出力時「とうふに。
→リンクファイルをAI形式に保存しなおすと、不具合が解消することも。


過去には、他にも数々の不具合の事例があったかと思われます。それらは、なんらかの理由でフォントの情報がうまく転送・埋め込まれていないことが原因だったのでしょう。その中には、不具合が再現しないも(原因がよくわからないものもありました。原因をすべて明らかにすることが難しいのであれば、検査でつぶすことが必要になります。

Acrobatのプリフライトでは、印刷用に作成されたPDFに .notdefグリ「とうふが含まれているかどうかを、検査できます。

プリフライトのプロファイルに、以下の項目を入れればチェックされます。

文字は .notdefグリフを参照
(テキストには .notdefグリフにマップされた文字が含まれています。.notdefグリフは直接参照できませんが、存在しないグリフのプレースホルダーとして使用されます。)


「文字は .notdefグリフを参照とは“文字「とうふになっているという意味です。何らかの不具合で文字化けが発生しているので、対処が必要であるということです。

*参考:フォント用語集|株式会社モリサワ
GID/CID(Glyph ID/Character ID)」、エンコーディング」、文字コード」、グリフ」、CMap・cmap(Character Map)

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