195. 解像度236lpcmって?
- 2018年07月10日
- その他
組版・DTPの界隈には、様々な単位があり、それぞれの単位での数値の感覚(=イメージ)を身に付けるのには、それなりの時間がかかるものです。たとえば、文字サイズ13Q・12Q・10Qとか、10ポ・9ポ・8ポとか、0.12mm罫・0.4mm罫とか、スクリーン線数175線・150線とか、画像解像度350dpiとか、出力解像度2400dpiなどなど。ある程度の経験を積むと、これらのいくつかは目視でわかるようになる、かもしれません。
見慣れない単位と数値に出会うこともあります。社内のインクジェットプリンタ(Canon PRO-4000S)の出力紙の端に付いている情報の末尾にある「解像度236lpcm」が気になり、調べてみました。
◆lpi と lpcm
LPI(Lines per inch)は見たことがあります。末尾のI→CMで、LPCM(Lines per centimeter)ということのようです。この単位は、DTPの参考書等では見かけなかったはずです。見慣れた単位「lpi」に換算するには、1 cm ≒ 0.3937 inなので、236÷0.3937=599.4411……で、600lpiが算出されます。
出力の現場で、カラーのインクジェットプリンタを出力する際に、RIPから書き出す8ビットTIFは、600dpiであることがわかります。
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