204. 文節分かち書きルールのいくつか-①「動詞」編
文節分かち書きをするか/しないかが、そのルール(細則)を覚えておくと、同じような文章についてはスラスラ“分かち書き指示”ができるようになります。もともと用言(動詞・形容詞・形容動詞)は、1語で1文節となることができる(=分かち書きする)ものです。ただし、ひと続きにするもの、分かち書きするものの区別もあります。そんな動詞に関する細則を拾ってみました。
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補助動詞 |
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「補助動詞」は、上の語から離して、分かち書きする。 検定教科書では分かち書きされますが、教材等では続けて書かれているものを見たことがあります。 |
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補助動詞:本来の意味を失って、直前の文節を補助するために付属的に用いられる動詞のこと。ひらがなで書くことが多い。 |
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「……て ……」「……で ……」の形になるもの。 |
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(例) |
知って いる。 |
作って ある。 |
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出て くる。 |
読んで もらう。 |
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書いて おく。 |
聞いて みる。 |
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複合動詞 |
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「複合動詞」は、ひと続きに書く(分かち書きしない)。 |
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(例) |
書き直す 浮き上がる 飛び降りる |
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※
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辞書の見出し語となっている一語の「動詞」という考え方もあるのでしょうか。
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(3) |
サ行変格複合動詞 |
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「サ行変格複合動詞」は、ひと続きに書く(分かち書きしない)。 |
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サ行変格複合動詞:漢語や和語の名詞(外来語を含む)に「する」(活用も)が付く動詞。擬態語に「する」が付くものもある。 |
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(例) |
勉強する 早起きする ドライブする グラグラする |
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確認しよう。 努力して います。 |
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慣用句 |
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次のような「慣用句」は、一語の動詞とみなさず、分かち書きする。 |
◆ 参考
1.分かち書きの仕方『表記の手引き 第七版』教育出版、東京、2017
2.こくご一下、光村図書、平成27年度版
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