213. 学術雑誌文献リストの表記統一


学術 文献例
「投稿規定どおりの文献リストのイメージ

医学系雑(月刊で、組版作業者に入稿データを渡す前、参考文献リストを投稿規定に合わせる修正指示をWordで直す作業をしていました。納期が極端に短い中で、作業を分担して行う意味もあります。

また、組版の現場では、いくつかのルートから医学系・看護系の専門書の仕事を受注しています。それらは、各版元・編集者・著者ごとに、参考文献リストのフォーマットには様々な違いがあります。書籍では、そ“1冊の中で形式が整っていればよいという考え方もありそうですが、学術雑誌では、毎号・すべての論文の表記を統一するように指示が入ることがあります。

雑誌論文の原稿は「投稿規定があっても、必ずしもそのとおりではない様々な形式で参考文献リストが作成されます。それを、編集者が雑誌の規定どおりにするための指示を赤字で入れるのですが、それだけで原稿“真っ赤になっていることもありま(指示をする方も大変そうです。1つの文献情報に15~30箇所程度の修正指示が入るものもあります。欧文の著者名を省略表記にし、姓名の順番を入れ替え、雑誌名を規定どおりに省略表記にするだけでも、引用文献が20~30件以上あると、軽く30分~1時間以上を要します。

「投稿規定に合わせるために、修正指示が入るおもな項目と規(一部のイメージ

著者名:欧文名はFamily nameを先にし、First name等はイニシャル+省略ピリオドとする。
著者名は最初の3名のみとし、それ以上はet al.(欧文、ほ(邦文とする。
欧文雑誌は正式名称ではなく、Index Medicusの略称とする。
掲載ページの終了の桁を開始の桁と合わせ(例:156-8を156-158とする
コロンやセミコロン、カンマやピリオドの使い方を規定に合わせる。

一方、論文を執筆する著者はどのように文献リストを作成しているのでしょうか? 昨年に入稿した投稿Wordファイルをいくつか見てみると、文献管理ソフト等から書きだされたようなものや、本文中の参照番号と文献リストがリンクしたものもありました。Word上で本文中の参照番号を削除すると、参考文献リストも消えてしまうものもあり、Word「引用文献と文献目録の機能を使ったものもありそうです。

いくつかの大(T大、K大とかでは、研究者や学生が無料で使える文献管理ソフトの環境が整えられているようで(EndNote、Mendeley、RefWorks等。それらには、論文検索サービスを利用して研究に使った文献のデータベースを作成できるのみでなく、雑誌に論文を投稿する際に、雑誌ごと「投稿規定に対応した参考文献リストを出力するためのOutput Styleが提供されているものもあります。EndNote開発元のリストには、欧米の雑誌だけでなく日本の出版者や大学の雑誌も一部掲載されています。

参考「Q:EndNoteはどの雑誌の投稿規定に対応していますか?のAnswer

投稿原稿データの文献リスト「投稿規定にできるだけ近づくようにするためには、何ができるのでしょうか。まず、使われることの多い文献管理ソフトのOutput Styleを作成する、使用を推奨する、投稿規定のWebページにて配布する、等でしょうか。

以前、とある医学系出版社の仕事では、参考文献のテキスト部分は、すべてプログラム処理で成(チェック?をかけるルールとなっているという話を、ちらっと伺がったことがあります。日々、こつこつとテキスト修正を行っていた身としては、うらやましい限りです。これまでにも、稀に、ほとんど投稿規定どお(赤字のない原稿に出会うこともありました。すでに、対策が進んでいる結果なのかもしれません。

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