229. カクカクした、デザイン書体“あられ”

著名Webサイトの記事の大見出しで、どこかで見たことがある懐かしい感じのフォントに目が引かれました。特徴的なひらがなの形状からフォント名を調べてみると、かなり昔からある“あられ”（あられDB；フォントワークスLETS／あられ-TL商品版；タイプラボ）というものでした。日本語のフリーフォントをまとめたサイトにもあちこちに登場しています。

まず気になったポイントは、曲線部分を直線で繋ぐ形で表現しているところです。かなり大きなサイズでないと分からないものですが、句点は「」ナットのようです。また、「 と 」や「 の 」の形状も独特です。「 先生・恐竜 」などの漢字も個性的に見えるものです。

「直線だけを使用して、切り絵とか木版画のような味わいでデザインしてあります。」とのことです。ただし、かなり大きいサイズ（60pt以上とか）で使うときに、ようやくわかる塩梅のカクカク感です。また、文字サイズが大きくなるほど（90pt以上？）、その魅力が増していく不思議なフォントです。それにより、絵本・書籍の題字、商品パッケージ、TVテロップ等に、長いあいだ使われ続けているのでしょう。

こんなフォントです。

◆“あられDB”　書体見本
 https://fontworks.co.jp/fontsearch/item?AraletStd-DB

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